かって世界第二位のGDPを誇り、アメリカ以上に資源を浪費していた日本も社会老齢化とともに国力がずいぶんと落ちた。
しかし、いまの国際情勢上において国力が低下することにはメリットがある。

 かってパクス・アメリカーナのもとで日本の国力は興勢し、その稼いだ外貨を平和思想のもと世界中にばらまいた。それはそれで意味があったにかも知れない。しかしそのような平和な時代は終わった。すでに第三次世界大戦は始まっている。
 もし、数十年後の歴史教科書を見れば、第三次世界大戦はロシアのクリミア併合で始まったことは明白である。それはWWⅡほど激しくないかもしれない。広範囲でもないかも知れない。それでも今、ウクライナで起こっていることは戦争に間違いない。町のチンピラに戦車や対空ミサイルを運用できるわけがない。ロシアの退役兵(正規兵)が関与しているのは明白である。もはや戦争前夜ではない。戦争は開始され、いま現在も続いている。
 このような世界情勢下において、かっての日本のような平和主義にもとづくバラマキ外交は自ら火の粉を招いているようなものである。いま日本の国力が低下していることは、現在の戦時下において日本の影響力を最小限にするのに大きなメリットがある。

 まだなお、アメリカは巨大である。アメリカは大きな車両をいくつも牽引している大型トラックのようなものだ。自由主義世界をひっぱり続ける宿命のために、これからも持てる影響力を行使し続けるだろう。
 中国人の土地への執着心は世界一だ。一度掴んだ土は離さない。13億人の中国人がその欲望が流れるまま、これからも土地確保を目指し、近隣諸国をなぎ倒し、軍備と領土拡張を続けるだろう。中国は重戦車のようなものだ。怯んではいけない。人海戦術に対抗するには常に勇気と行動である。
 いま日本の国力が落ちていることにはメリットがある。余分なトレーラー部分を切り離し、単車で機動力を生かした外交ができる。なにも大国ぶる必要はない。小国には小国の戦い方がある。

 アジアインフラ投資銀行に参加する必要もない。AIIBは文字通りアジアのインフラ整備の為の金庫である。日本がその分野で戦う時代は何十年も前に終わっている。日本みたいな高コスト国がいまさら、土を掘る土建業で飯を食うことはできない。情報化という言葉が使われて久しい。しかし日本の官僚は未だに百姓と土方出身者で占められている。
 一度、日本の官僚を大掃除して、土地屋や偶品崇拝者を払い落とし、情報屋を揃えるべきである。日本産コンテンツの著作権を放棄して、日本文明を世界中に拡大し、逆に高額を払って世界中から情報を収集する。
情報を制するものが世界を制する。それが小国の戦い方である。